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腕や肩が軽くなる!着替えや家事がラクになる自宅体操

Tags: 腕, 肩, 体操, 家事, 高齢者, 自宅トレーニング

腕や肩の軽い体操で、毎日をもっと快適に

年齢を重ねるとともに、「前より着替えが大変になったな」「洗濯物を干すのが少し億劫だな」と感じることはありませんか?

これらは、腕や肩の筋力(筋肉の力)が少しずつ弱くなったり、関節(骨と骨をつなぐ部分)の動きが硬くなったりすることが原因かもしれません。

腕や肩の動きが悪くなると、日常生活のちょっとした動作も難しく感じてしまいます。でもご安心ください。ご自宅で安全に、椅子に座ったままでもできる簡単な体操で、腕や肩をもっと動かしやすくすることができます。

毎日少しずつ取り組むことで、着替えや家事が今よりラクになるかもしれません。今回は、そんな腕や肩のためのやさしい体操をご紹介します。

なぜ腕や肩の体操が大切なの?

腕や肩は、日常生活でとてもよく使う体の部分です。

これらの動きをスムーズに行うためには、腕や肩の筋肉がしっかり働くこと、そして関節がやわらかく動くことが大切です。体操でこれらを促すことで、日々の生活が今よりもっと快適になります。

自宅でできる!腕と肩の簡単体操

ここでは、椅子に座ったままでも安全に行える、腕と肩のための簡単な体操をいくつかご紹介します。無理のない範囲で、気持ちよく体を動かしましょう。

1.肩回し体操

肩周りの筋肉をほぐし、血行(血液の流れ)を良くします。

  1. 椅子に楽な姿勢で座ります。背筋は軽く伸ばしましょう。
  2. 両手を肩に置きます。(難しい場合は手を膝に置いても構いません)
  3. 息を吸いながら、肘で大きな円を描くように、肩をゆっくりと前に回します。5回繰り返しましょう。
  4. 次に、息を吸いながら、肘で大きな円を描くように、肩をゆっくりと後ろに回します。5回繰り返しましょう。
  5. 呼吸を止めず、ご自身のペースで行ってください。

2.腕上げ下げ体操

腕を上へ上げる動作をスムーズにします。

  1. 椅子に楽な姿勢で座ります。
  2. 両腕を体の横に下ろします。
  3. 息をゆっくり吸いながら、両腕をばんざいするように真上へ持ち上げます。腕が上がるところまでで構いません。無理に高く上げようとしないでください。
  4. 息をゆっくり吐きながら、元の位置に腕を下ろします。
  5. この動きを5回繰り返しましょう。片腕ずつ行っても良いでしょう。

3.タオルを使った肩甲骨寄せ体操

肩甲骨(背中の大きな骨)周りを動かすことで、肩や背中のこりを和らげます。タオルを使います。

  1. 椅子に楽な姿勢で座ります。
  2. タオルの両端を持ち、腕を体の前で軽く伸ばします。タオルの幅は肩幅より少し広めが良いでしょう。
  3. 息を吐きながら、タオルを持ったまま、腕をゆっくりと後ろに引きます。この時、肩甲骨と肩甲骨を背中の中心に寄せるようなイメージで行います。胸を軽く張りましょう。
  4. 息を吸いながら、ゆっくりと元の位置に戻します。
  5. この動きを5回繰り返しましょう。無理に後ろまで引こうとせず、気持ちよく肩甲骨が動く範囲で行ってください。

安全に行うための大切な注意点

体操を行う際は、何よりも安全が大切です。以下の点に注意して行いましょう。

毎日少しずつ、無理なく続けましょう

ご紹介した体操は、どれもほんの数分でできる簡単なものばかりです。一度に全てを行う必要はありません。ご自身の体調や気分に合わせて、できるものから、できる回数だけ行ってみましょう。

毎日続けることが一番の効果につながります。例えば「朝起きたら肩回しを5回」「午後のお茶の前に腕上げ下げを5回」のように、毎日の生活の中に組み込んでみてはいかがでしょうか。

すぐに大きな変化を感じなくても大丈夫です。続けることで、きっと体が少しずつ応えてくれるはずです。

ご家族の方と一緒に体操するのも良いかもしれませんね。お互いに声をかけあいながら、楽しく体を動かしましょう。

体操を通して、腕や肩が軽くなり、着替えや家事がラクになって、毎日がさらに快適になることを願っています。